ログタニシ

曲がり角で曲がれず事故る

吉川優子というカリスマ

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タニシです。ブログ名少し変えました。

「ログライン」完全名盤…

 

 

自粛も開け始めてきましたね。蜜期間中に書いたブログ0なのはヤバいと思って書き始めてます。皆さんは自粛中何してましたでしょうか。僕は田中秀和さんのYouTubeチャンネル開設に踊り狂っていました。萌え…

Hidekazu Tanaka - YouTube

 

さて今回うだうだ言いたいのは「吉川優子」です。

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武田綾乃先生が宝島社文庫から出版している「響け!ユーフォニアム」シリーズの主人公である黄前久美子の1学年上の先輩吉川優子(CV.山岡ゆりさん)について書こうと思います。

(※筆者は「響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章」を宗教上の理由(アニメ待ち)で読んでません…許して)

 

ガバいところが出そうなので書くのを躊躇してたら1年経ったので流石に書かないよりかは書いた方が偉いと思い込んで書きます。

 

作中で主に描かれている吉川優子2年生時(久美子1年時)、吉川優子3年生時(久美子2年時)に分割して考えていきます。

 

 

 

  • 吉川優子2年時

 

エンジェル👼崇拝者。端的に言うなら2年生吉川優子はこれだと思います。

 

同じ楽器パートの3年生であり部活のマドンナ、エンジェル👼こと中世古香織さんに対して心酔してる様子が描かれています。

1年生の頃の上級生とのいざこざに辟易していたところを上級生から守ってくれた中世古香織に恩義を感じた結果のあの狂信っぷりと自白があります。(それ以外の要素もありそうではありますが……)

プロフ好きなもの好きなものが香織先輩とコロッケって…(コロッケかわいい)

 

先輩とのいざこざに負けて部活を辞めた傘木希美と先輩に救われて部活を続けた吉川優子…何かが違えば

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その狂信っぷり所以1年生の黄前久美子高坂麗奈(あるいは当時の読者)にとっては少し曲がった部活縦社会の表現者のように感じられてしまったんだろなって思います。

 

香織先輩への熱い思いがゆえに、我を曲げない1年生の高坂麗奈に強く当たったり、わざとソロを先輩に譲るように頭を下げたり、ソロオーディションで香織先輩が負けを認めたときには人目を憚らずに泣き叫んだりと……

正直1期のアニメを見たときは、「なんやこのデカリボン、くそヒールやんけ」って思いました。当時の私としてはなんかこの先輩が部活にいたら胃がキリキリしそうだなと思い苦手でした。

 

しかしながら、アニメ2期で結構印象が変わっていきます。

 

同中(おなちゅう、どうちゅう)の鎧塚みぞれが本編に絡み始めることでまた違った面を見せ始める吉川優子。

 

鎧塚みぞれに対する吉川優子のポジション絶妙すぎる…すぎません!?

友だち、友だちなんだけど傘木希美が世界の中心である鎧塚みぞれからしたら完全に眼中にはないんですよね、あの一件のおかげでみぞれはある程度の「傘木希美とその他」って分別をやめた気はしますが…(その他の中にも多少は色付けがありそう)

吉川優子はそれをある程度受け止めた上で、それでもやっぱり鎧塚みぞれの危うさとかを気にかけて接してるんですよね。これつまりオカンなのでは???

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逆に傘木希美に対しては、友だちなんだけど多分吉川優子が傘木希美に対して肩入れすることはないんだろうなって思います。手伝ってくれと頼まれたら手伝うし、応援もするだろうけど肩入れすることはない、そんな気がします。中川夏紀が傘木希美贔屓ってことを鑑みてなのか、傘木希美は我がある人だからなのか、はたまた…

 

 

中川夏紀との関係は全国民が知っている通りです。対戦ありがとうございました。

武田綾乃 on Twitter: "視界の隅で、制服のスカートが翻った。夏紀が急に立ち止まったせいだ。腕を伸ばし、彼女はいきなり優子のポケットに手を突っ込んだ。 「なにすんの!」 慌てて中を探ると、入っていたのは紫色のピックだった。 「はっぴーばーすでー」 そう茶化すように告げる夏紀は、相変わらず照れ隠しが下手だった。"

いい加減にしてくれ…(泣)

 


感情表現が豊かで義理人情に厚く上下関係に厳しい人なんだろなって言うイメージがここまでで生まれました。とはいえヒールというか部活内のアンタッチャブルって感じがしました、しませんでした?



 

 

  • 吉川優子3年時

 

さて3年時、細かく言うと2年生時の全国大会後から吉川優子は吹奏楽部の部長となります。

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北宇治高校吹奏楽部では部長副部長の役職を前任3年生が決めるらしく、吉川優子部長も中川夏紀副部長も田中あすか先輩たちからの使命みたいです。

田中あすか曰く「あの子は部長以外やらないでしょ」「よくも悪くもカリスマ性がありすぎんねんなぁ、あの子。」(原文ママ)

確かに感情表現が豊かで義理人情に厚い人っていうのは自ずと周りの人を巻き込むんだろうなってのはわかります。カリスマがある人って人間的な魅力があるだけじゃなくて、進む先を指し示す決断力も持ち合わせてますよね。エンジェル👼の前では暴走がちだった吉川優子の行動力も、彼女のありすぎるカリスマ性を支える要因の1つになります。

 

…オタク特有の隙あらば自語りなんですが、私中学生のとき運動部で部長をやったんですよ。人間的な魅力があったかは自分では何も言えませんが、少なくとも決断力や行動力がゴミカスだったので誰も言うことを聞いてくれませんでした……💩

 

まあそんなこんなで上に立つ人間ってめっちゃカリスマ性大事だよなって思ってるんですけども、実際前任3年生のときのような部活が全く立ち行かなくなるぞ!ってことが起きなかったんですよね。去年の一件で結びつきの強くなった2、3年や緩衝剤として定評のある中川夏紀副部長とかのおかげな気もしますが。これはディフェンスに定評のある池上。

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とはいえ吉川優子部長のカリスマや行動力が相当働いているのではないかと思われます。

合宿中に自分の体調を顧みずに体調を崩した小日向夢のケアを行おうとしたところからも、こういうところが人を惹きつけるんだろうなって思わされます。(流石に休んでくれ…ありがとう中川夏紀…)

 

こう考えると中川夏紀副部長の緩衝剤力(ちから)、吉川優子の操縦力って偉大だなぁって思いますね……

𝓗𝓪𝓹𝓹𝔂 𝓘𝓬𝓮 𝓒𝓻𝓮𝓪𝓶の時も、仮に中川夏紀がいなければあの2人に介入してしまったりするんじゃねえかって思いますね…思いません?

吉川優子の中のリソースがある程度中川夏紀に割かれてなかったらどこまでも突っ走ってた気がしますね。

 

 

吉川部長の元で関西大会に出場した北宇治高校吹奏楽部なんですがダークホースの台頭もあり力及ばず全国大会出場への出場権を獲得出来ませんでした。

 

去年見た全国大会の景色、先輩たちの雪辱、いい雰囲気で迎えられた大会、その結果のダメ金(全国大会に出られない金賞)なんですよね…

「悔しくって、死にそう」なんですよ…

 

前述の通り吉川優子って👼が絡まなければめっちゃ人間出来てるのでこの結果めちゃくちゃ悔しいと思うんです。もしかしたら部活の中の誰よりも。

実際映画の追加シーンではトロフィー受賞後、廊下で膝から崩れ落ちてる様子が描写されてるんですよ。出来のいい先輩の影を追いかけて、そのプレッシャーに負けそうになる自分を奮い立てたことも何度もあったんだと思います。上に立つ人間として自分を何度も律して来たんだと思うんです。その吉川優子が膝から崩れ落ちてるんですよ。

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吉川優子お前は凄い子だ……

ありがとう…もう休んでくれ…ッ!

 

ただここで終わらないのが「カリスマ性がありすぎる」女、吉川優子…

 

思い描いていたステージに辿り着けずに傷心に浸る部員たち、金賞だから良かったなんて誰も思えずに何も言えない雰囲気だけが会場を出た北宇治高校吹奏楽部取り巻きます。

 

「ちょっとちょっと、何この空気。お通夜とちゃうんやから」

「何落ち込んでんの?私らは今日、最高の演奏をした。」

「これまでの時間は今日という日のためにあった。(中略)私らはあの瞬間、間違いなく最高の演奏をした。そうやろう?」

「北宇治は、ここで終わりなんかじゃない。たったいま、今日という日は、来年コンクールに向けての1日目。明日からの練習は切り替えてやっていきましょう。」

(原文ママ)

 

 

 

 

吉川優子さん…

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僕はこの瞬間気付かされたんですが

吉川優子さん部長になってから人前で泣いてないんですよ…というか感情に振り回されなくなってるんですよね。(前述でうだうだ書いてしまいましたが)

香織先輩と高坂麗奈のソロオーディションで人目を憚らず泣き叫んだり、みぞれの一件でみぞれに対して感情をため込んでいたぶつけたりした吉川優子が、あの吉川優子が、部長として人の前に立つときは涙どころか泣き跡すら見せずに気丈に部員たちを鼓舞するんですよ…

 

 

正直言ってあまり得意じゃなかった吉川優子のことが好きになった瞬間でした。この知見を得た後にこれまでの話を見返すとまた変わった視点で物語を楽しめました。逆にここまでの人を虜にする中世古香織はある種「特別」かもしれねえ…あるいは、吉川優子たちが1年ときの部活の空気ってよっぽどなんだなって思いますね…

 

部長になった吉川優子の涙を見たのって一緒にトロフィー受け取りに舞台に立っていた中川夏紀だけなんですよね…

いい加減にしてくれ…(泣)

 

 

 

 

 

  • あとがき

 

いかがでしたでしょうか!今回は吉川優子さんについて調べてみました。(クソアフィ)

 

元々吉川優子と中川夏紀の関係性が好きだったんですが、「誓いのフィナーレ」のあの1シーンを見てから吉川優子個人についての印象が全て書き換えられたのがすげえ印象的で1年煮詰めてしまいました(照)。は?(照)ではないが?

 

多分吉川優子に対しては自分よりも煮詰めて考えている人が山ほどいて、なおかつ新鮮さもないというなんで今書いてるのかわからない記事になってしまったんですが、誰か1人でも「そうだったっけ、見返してみるか」とか「わかる!」とかなってもらえたら嬉しいです。


あとアニメだけしか見てないよって人は小説版で色々おそらく都合でなくなってる部分も含めて読むと楽しい!イェイ!です。

よろぴこ

 

黄前久美子3年生編も楽しみだ〜〜〜!!!!!

 

Blast!

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  • アニメ
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背負うほどタフでもないけど
居場所(ポジション)に甘えるのは嫌だ

 

うーーーーーーーん